房総線 №67(ぼうそうせん)

電 圧:50万ボルト
高 さ:69メートル
重 量:53トン
建設年(竣工):1966(昭和41)年
所在地:千葉県千葉市若葉区
鉄塔型:懸垂(四角)
電線線種:ACSR410×4導体
回 線:2回線

鉄塔プロフィール
日本初の50万ボルト送電線。高度成長期の電力需要増大のため建設された湾岸火力の電力を効率的に首都圏に送るため,当時の最新技術を集結して建設された。当初は,27万5千ボルトで運用,1973年(昭和48年)に50万ボルトへ昇圧された。この房総線を皮切りに50万ボルト送電線網が構築された。

金ケ作線 №1-1(かねがさくせん)

電 圧:6万6千ボルト
高 さ:28メートル
重 量:19トン
建設年(竣工):1999(平成11)年
所在地:千葉県柏市
鉄塔型:引留(四角)
電線線種:TACSR410
回 線:2回線

鉄塔プロフィール
閑静な住宅地の中に突如出現する,三位一体の重厚な鉄塔。その姿は鎧武者や要塞を連想させる。送電系統の大規模・複雑化を解消するため,送電線を分岐点で切り分け開閉所を新設。同時に全回線を塔上で地中線化するこれらの鉄塔が建設された。鉄塔内を通過した地中ケーブルは開閉所で接続されている。

※金ヶ作線は中央の鉄塔本初の50万ボルト送電線。

高柳沼南線 №14(たかやなぎしょうなんせん)

電 圧:6万6千ボルト
高 さ:24メートル
重 量:33トン
建設年(竣工):1983(昭和58)年
所在地:千葉県柏市
鉄塔型:耐張(四角)
電線線種:GUTACSR610
回 線:4回線

鉄塔プロフィール
飛行場が近傍に存在するための鉄塔高制限と,電線の地上高確保の両立を図るため,4回線の電線12本を二段の腕金に水平配置した形状の鉄塔。さらに,上部を紅白に塗装して航空機の視認性を高めている。同タイプ鉄塔が連続する中でも,この鉄塔は地中線分岐用の腕金を下部に持つため,さらに独特な形状を有している。

南袖ケ浦線 №12(みなみそでがうらせん)

電 圧:6万6千ボルト
高 さ:36メートル
重 量:32トン
建設年(竣工):1993(平成5)年
所在地:千葉県袖ケ浦市
鉄塔型:直角引留(四角)
電線線種:TACSR/AC610
回 線:2回線

鉄塔プロフィール
椰子の木が並び南国の雰囲気が漂う,通称「千葉フォルニア」と呼ばれる袖ヶ浦海岸沿いに並んで建つ鉄塔。この周辺は美しい夕焼けともに東京湾アクアライン,富士山も遠望でき,ドライブや写真スポットとしても有名。朝陽や夕陽を浴びて建つ鉄塔の姿は,これらの美しい風景を,より魅力的にさせる不思議な力をもっている。

カードケース表紙 
角来線№33(かくらいせん)

電 圧:6万6千ボルト
高 さ:34メートル
重 量:6トン
建設年(竣工):1985(昭和60)年
所在地:千葉県佐倉市
鉄塔型:耐張(四角)
電線線種:ACSR160㎡
回 線:2回線

鉄塔プロフィール
佐倉ふるさと広場に建つ鉄塔。鉄塔としては標準的なスタイルではあるものの,春はチューリップ,夏はひまわり,秋はコスモスに囲われ,四季折々の草花に溶け込む。付近にある風車ともコラボができ,オランダを想像するような美しい風景の中に佇んでいる。

カードケース中面
北千葉線№27(きたちばせん)

電 圧:27万5千ボルト
高 さ:66メートル
重 量:41トン
建設年(竣工):1976(昭和51)年
所在地:千葉県佐倉市
鉄塔型:耐張(四角)
電線線種:TACSR1520㎡×2
回 線:2回線

鉄塔プロフィール
千葉県の北西部を縦断する主力送電線。電線は東京電力パワーグリッドで使用する電線の中で最も太く,最大の容量を誇るTACSR1520平方ミリメートル(外径約5.3センチ)の複導体を初採用。その2本の導体間隔は,従来の倍近い70センチメートルにもなった。

北総線№8(ほくそうせん)

電 圧:27万5千ボルト
高 さ:128メートル
重 量:219トン
建設年(竣工):1981(昭和56)年
所在地:千葉県四街道市
鉄塔型:耐張(四角)
電線線種:TACSR1520㎡×2
回 線:2(4)回線

鉄塔プロフィール
日本初の50万ボルト送電線「房総線」の鉄塔(高さ78m)を上空横断することから,高さが130m近くにまで及ぶ巨大な鉄塔。27万5千ボルトの送電線が,50万ボルトの上空横断は極めて異例。北千葉線から分岐し,同種の大容量電線(TACSR1520平方ミリメートル複導体)を採用している。

姉ヶ崎線1・2号№42

電 圧:27万5千ボルト
高 さ:76メートル
重 量:80トン
建設年(竣工):1970(昭和45)年
所在地:千葉県四街道市
鉄塔型:耐張(四角)
電線線種:ACSR/AC410㎡×4
回 線:2回線

鉄塔プロフィール
奥に見える3本の煙突は(株)JERA姉崎火力発電所。同発電所の発生電力を首都圏へ送るために建設された超高圧送電線。他の火力発電所との連系のほか,付近のお客さまや工業地域等へ供給する役割を持つ輻輳した6万6千ボルトの送電線を上空横断するため,ここでは特に大型の鉄塔となっている。