杉並線№42(すぎなみせん)

電 圧:6万6千ボルト
高 さ:46メートル
重 量:51トン
建設年(竣工):2017(平成29)年
所在地:東京都中野区
鉄塔型: 耐張(鋼管単柱)
電線線種:ACSR410
回 線:2回線

鉄塔プロフィール
住宅密集地に突如、存在感を放つ鋼管単柱鉄塔が姿を現す。建設当初の鉄塔を建て替えたものであるが、立地条件から鉄塔部材の搬入等の工事制約があったため、通常の鋼管単柱鉄塔より柱体が分割した構造で設計された。鉄塔上部が短い間隔で接続されている特殊な姿は、真っ直ぐ伸びる「タケノコ」のようにも見える。

戸越線№2(とごしせん)

電 圧:15万4千ボルト
高 さ:46メートル
重 量:46トン
建設年(竣工):1966(昭和41)年
所在地:東京都世田谷区
鉄塔型:引留(矩形)
電線線種:ACSR330
回 線:3回線

鉄塔プロフィール
神奈川と東京を結ぶ地中送電線の一部で都県境の多摩川を架空線にて横断させるため建設された。水面からの電線高さを確保しつつ鉄塔高を抑制するため、送電線では珍しい3回線平行配列の鉄塔を採用。地上の地中ケーブル接続部に電線を引き下ろすため、塔体から大きく迫り出した腕金や矩形鉄塔を2列に並べて一体化した形状が特徴的である。

千南線№特8(せんなんせん)

電 圧:6万6千ボルト
高 さ:36メートル
重 量:7トン
建設年(竣工):1957(昭和32)年
所在地:東京都世田谷区
鉄塔型:懸垂(四角)
電線線種:HDCC250
回 線:2回線

鉄塔プロフィール
基礎柱体の周囲が赤レンガに覆われたレトロな雰囲気が漂う鉄塔。多摩川の河川敷内に立つため、増水等による水位や地表の変化に対応するため基礎柱体部が高くされた。この基礎は、大正11年に建設された群馬幹線当時のものであり、建て替えられた鉄塔も脚部が大きく開いたスタイルを踏襲しており、当時の技術と歴史を感じさせる。

鹿浜線№26(しかはません)

電 圧:6万6千ボルト
高 さ:47メートル
重 量:68トン
建設年(竣工):1988昭和63)年
所在地:東京都足立区
鉄塔型:耐張(鋼管単柱)
電線線種:ACSR610
回 線:2回線

鉄塔プロフィール
鹿浜線は、埼玉県川口市から東京都足立区の変電所を結ぶ昭和37年建設の4回線送電線。昭和63年に現在の位置に建て替える際、公園のシンボルとなることを願い、英国童話の「ジャックと豆の木」をモチーフとした絵が描かれた。基礎柱体に洋風庭園のようなレンガ状の装飾を施すことで、より公園の風景に溶け込むよう工夫している。

原  画 
カードケース表紙
墨田線№18(すみだせん)

電 圧:6万6千ボルト
高 さ:59メートル
重 量:107トン
建設年(竣工):1992(平成4)年
所在地:東京都葛飾区
鉄塔型: 耐張(鋼管)
電線線種:TACSR610
回 線:2回線(支持物:4回線)

墨田線は東京スカイツリーに最も近い架空送電線。荒川を横断する水色の鉄塔が清々しい青空に映える。サイクリングロード沿いには他にもいくつかの送電鉄塔が点在しており、サイクリング中は都市の喧騒を忘れて、自然と技術が調和する風景が眺望できるため、特に鉄塔ファンには一層魅力的に感じられる。

カードケース中面
北千住線№5(きたせんじゅせん)

電 圧:6万6千ボルト
高 さ:41メートル
重 量:15トン
建設年(竣工):1987(昭和62)年
所在地:東京都足立区
鉄塔型:懸垂(矩形)
電線線種:UTACIR/EAC410
回 線:2回線

北千住線の矩形鉄塔が連なる区間。現在は6万6千ボルト・2回線が架設されているが、過去には15万4千ボルト(上部3回線)に6万6千ボルト(下部2回線)が併架されていた。さらに歴史を遡ると、この送電線ルートはかつて、「お化け煙突」と呼ばれ地域のシンボルとして親しまれた、千住火力発電所の電力を送る電線路であった。