茨城編
湖西線 №37(こさいせん)
電 圧:15万4千ボルト
高 さ:45メートル
重 量:142トン
建設年(竣工):1984(昭和59)年
所在地:茨城県つくば市
鉄塔型:耐張(鋼管4本柱)
電線線種:TACSR810
回 線:2回線
鉄塔プロフィール
国際科学技術博覧会(つくば万博)の会場内に、電力供給と合わせて電気エネルギーのシンボルとして建設した出展鉄塔。”エキスポール”と呼ばれ6基で採用、ダイナミックかつ優美な姿のデザイン監修は黒川紀章氏によるもの。アームの付け根部分を円盤状にすることで、わが国古来の方形の和室と円窓の調和美にも通じる美しさを表現。
香取線 №9(かとりせん)
電 圧:27万5千ボルト
高 さ:139メートル
重 量:790トン
建設年(竣工):2018(平成30)年
所在地:茨城県神栖市
鉄塔型:分岐引留(四角)
電線線種:TACSR810/AC×4導体
回 線:2回線
鉄塔プロフィール
鹿島臨海工業地帯の火力発電電力を首都方面に供給する送電線。昭和46年に建設され、近年、強度アップと隣接送電線の建て替え工事計画も勘案し6回線規模で建て替えられた。複数の多回線鉄塔が並走する相間な光景の中で、この鉄塔は27万⑤線ボルトの上部2回線を分岐する超重量級で最大の鉄塔であり、群を抜く存在感を放つ。
鹿島海浜線 №11(かしまかいひんせん)
電 圧:15万4千ボルト
高 さ:51メートル
重 量:34トン
建設年(竣工):1988(昭和63)年
所在地:栃木県宇都宮市
鉄塔型:懸垂(ドナウ型)
電線線種:TACSR810×2導体
回 線:4回線
鉄塔プロフィール
太平洋の鹿島灘海浜沿いに鉄塔が一直線に並ぶ長高圧送電線。波しぶきが鉄塔にかかるほど海に近いため、塩害に強い特殊な使用を採用している。隣接する洋上風力発電の風車とあいまった印象的で美しい景観は、映画やドラマに登場する名所にもなっており、多くの人の心を惹きつける。
茨城線 №115(いばらぎせん )
電 圧:15万4千ボルト
高 さ:25メートル
重 量:5トン
建設年(竣工):1945(昭和20)年
所在地:茨城県常陸大宮市
鉄塔型:耐張(四角)
電線線種:LN-ACSR170
回 線:2回線
鉄塔プロフィール
太平洋戦争末期、日立市の軍需工場地域への電力供給を目的に建設された。戦後は茨城県北中央部の電源を担った後、現在は栃木県境地域の電源線となっている。高経年設備の更新により建て替えが進み、令和3年の建て替え工事をもって役割は芯鉄塔へ全て継承される。最後の老兵はただ去りゆくのみとなった。
※隣接するのは新鉄塔(高さ86メートル・重量42トン)
カードケース中面の鉄塔
線路名 筑南線№53(つくなんせん)
電 圧:15万4千ボルト
高 さ:70メートル
重 量:68トン
建設年(竣工):1977(昭和52)年
所在地:茨城県つくば市
鉄塔型:懸垂
電線線種:TASCR1520×2導体
回 線:2回線
鉄塔プロフィール
茨城県のシンボル筑波山、その南側の田園地帯を経過し、県内の電力需要を支える主力送電線。架設される電線サイズは単導体では最大クラスであり、その太さ(直径5.3㎝)は大蛇にも匹敵するほど。